2013年01月24日

ゲーム脳ってありませんでしたっけ、前編

たしか五年以上前に有名になっていたような記憶があります。

ゲームをすることでキレやすくなり、認知症のような症状がでるような気がするという論でしたが、
もし本当にそうであるなら、洒落のけして通じない各国の軍関係の最前線で、今正に研究が進んで、実を結んでも良いころかと思います。

なんせ、ゲームさせとくだけで感情のないキリングマシーンが誕生するわけで、ターミネーターのロボよりも安く高品質な兵士を量産できるんですから。

世紀末覇者のイメージが一転してデストピアっぽい未来像が皆さんの頭によぎるころ、みなさんいかがお過ごしでしょうか。 スネ夫狩り二世です。

この記事では、世紀末的モヒカン戦士にとってかわる新しい時代のソルジャー達の姿を考えてみました。

ヨルムンガンド 高橋慶太郎直筆サイン入りアクリルパネル
ヨルムンガンド 高橋慶太郎直筆サイン入りアクリルパネル


◯世紀末的戦士像、それはゲリラ
21世紀の軍事とはどのようなものなのでしょうか。
そのためにも、まずは過去の軍隊がどういった形で運営されているのかを知る必要があります。

20世紀末の軍事は、まさにゲリラの時代だったといっても過言ではないでしょう。

昔、スネ夫狩り二世は古い中国のプロパガンダ映画が好きでよく見ていました。
内容がわかりやすく、しかも的確だったからです。
ストーリーは実に面白くなく、その大抵が日本の山本だか山田だかっていうゲスな軍人が中国の貧乏人をいじめつつ美女を囲んで酒池肉林しているのを、社会の底辺の農民が一念発起。
共産党ゲリラで鍛えられた優しげな顔をした人格者のオジさんから薫陶を受け、農民のなかの眉毛のふとましい凛々しい若者が民兵を組織したりして、知恵と勇気でゲリラ戦を繰り広げ、やがて勝利して平和が訪れる という感じのものです。
話の大筋は出来すぎというか、ゲス勇者を倒す俺TUEEEEな農民の活躍を描いているようなもんで、ここら辺にはすぐに飽きが来るんですが、僕がよく見ていたのは、別の理由がありました。

なにかというと、こういう映画からは別の方面から多くの教訓を得ることができたからです。
作ってるのが素朴な人間たちなんでしょうね、具体的な軍事活動の描写が、まさかの実際にとられた軍事活動そのまんま映しなことが多く、やけにリアリティがあって、その点が面白かったんですよね。

そういった映画でスネ夫が学んだのは、まず第一に、軍隊は補給と情報が命であるらしい ということです。
ストーリー展開に反比例するがごとく、こういう古いプロパガンダ映画では妙に作戦が戦略的かつ現実的であることが多く、橋を爆破して日本軍の輸送路を遮断するとか、港や船を抑え、敵に心理的圧力を与えた後、緊張が高まる敵陣に対し釣り野伏を行うなど、基本を外しません。
ぶおーんぶおーんとバイクを乗り回し、軍刀を腰にして酒場でセクハラしまくる。そんな我が夜の春よと威張り腐ってた日本軍兵(いわゆる指向性をもったフィクション映画ですので、登場人物のキャラクタは実際の人物像とは違うと思います)も、
日夜のゲリラ作戦による圧力と補給の遮断によって精神的に参ってくると、まずは獅子身中の虫的役割の使いっ走りキャラが暴走し、何か致命的なボロを出してしまいます。
たとえば、よくあるのが美女による美人局。 これによって基地の見回りスケジュールや攻撃予定などがバレて手球にとられる。
あるいは情報網を遮断されたことで、言葉の通じない異国での孤立によって緊張状態を常に強いられたためか、挑発にすぐに乗るようになって、ささいなことから子供やお年寄りや女性などを害してしまって市民感情を逆なでしてしまい、暴徒と化した市民と、それを煽るゲリラによってボコボコにされる。
こういった展開になっていきます。
こういったところから、余裕のある備蓄、あるいは交通網・情報網の把握と整備、そして厳しい規律による兵糧の運用は軍隊の第一条件だと学べます。

第二に、ゲリラ戦法(あるいはテロリズム)の強さと危険性です。

大群を一堂に集めて、みんなでわーと突っ込んで数の圧力で敵を蹴散らす。 これが劇中の日本軍のやり方で、一斉に38歩兵銃を並べて「しゃげき!」とやるのがデフォです。
一方でゲリラ民兵は時に農民に扮し、時に日本軍から盗んだ装備で日本兵に扮して諜報活動や撹乱をし、心理的に相手を弱らせることから始めるのがデフォ。これが嫌らしくも効果的に相手の弱点を引っ張り出します。
そして疑心暗鬼を誘発し、足並みが揃わないようにして、ついには「周りの全ては敵なんじゃないか」という状態に陥った日本軍は自爆して負けてしまうのです。
精強で足並みの揃った強さでもって運営される正規の軍隊にとって、これほど嫌な相手もありません。
この戦いのやり方は、農民一揆などの古い時代から存在していて、第二次大戦時のドイツ軍に対するソ連のパルチザンなどで近代的に成熟し、国共内戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、南米、アフガニスタン、イラン、イラク、クウェート、果ては東西アフリカなどでも模倣され、さらには改良され、今なお現役で使用されています。

もっとわかりやすく怖い例をいうと、たとえば日本のお茶の間ではなにかとプギャーされる北朝鮮も、世界の東側伝統のこういった戦術を継承する軍事のプロフェッショナルです。
北朝鮮は、いわゆる第三世界においては資源強国かつ核を持った軍事大国とされ、よく将軍などをアフリカなどに送って送られて技術交流などをしています。
こないだも国連の圧力をするーりとかわして、ロケットの先頭をきっちりと衛星軌道に載せましたが、これもそういった活発な活動と実績が積み重なってのことでしょう。 親米的になって核を持つことを諦めたカダフィ大佐がアレされたのに対し、金三世が未だに指導者に座っていることからもその恐ろしさがわかります。

20世紀後半は、正にこういったゲリラ的強さが表面に出ていた時代だったと言えるでしょう。




長い記事なので、後編につづきます。



posted by これオタ講座 at 18:00| Comment(0) | オタクの戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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